英検とは
英検は、最初歩レベルから高度な英語運用力までを、全部で7つのレベルに 分けることで、検定する試験です。それらのレベルは、上から1級、準1級、2級、 準2級、3級、4級、5級となっています。
英語の試験には、英検以外にも、書店で参考書をよく見かけるものにTOEIC、TOEFLなどがあります。
特にTOEICは、ビジネスにおける英語力の証明として使われるため、利用する人はとても多い試験です。ある一定の職務に就くために、一定以上のTOEICの点数が必要とされている場合も多くあります。
英検とTOEICの大きな違いの1つは、英検が3級以上では2次試験として口答試験がある一方で、TOEICはリスニング・リーディングのみで、英語を書くこともしゃべることもなく終えられる、という点です。
日本の中学・高校での英語教育は基本的に文法学習や読解、そしてリスニングが中心です。英作文やスピーキングはあまり重要視されていません。
それゆえ一般的に言って、リーディングとリスニングしかないTOEICの方が、典型的な日本人英語学習者にとって、対処しやすい試験だと言えます。
私自身、リーディングとリスニング偏重の勉強をひたすら続け、高校卒業後2年目でTOEICスコア950 を取ることができました。それ以前にスピーキングの練習をしたことはなく、外国人との英語での会話経験はゼロでした。
英検の難易度は、3級が中学卒業程度と対応しています。
そして準2級が高1・2あたり、 2級が高校卒業程度です。準2級と2級の間には、語彙の面でやや大きな差があり、準2級くらいまではすんなり言っても、2級で止まってしまう人が多く見られます。
また、2級を達成すると、準1級はもう一息頑張ればいける感じなのですが、そこから1級まで上げていく際に、また大きな壁があります。
準1級と1級との間は、特に語彙の面で大きな隔たりがあり、それがまず挫折する要因になりかねません。
1級の語彙レベルは、TOEICのレベルを超えており、TOEICがいくらできても、英検1級を こなせる保証はまったくありません。TOEICの語彙はおおざっぱに言って英検準1級レベルまでの学習で対処できます。
語彙以外にも、英検1級で大きな関門となるのは、2次試験です。5つのテーマから1つを選び、それについて2分間スピーチをします。
それに対して、ネイティブの面接官がいくつか質問をしてくるので、それに答えます。
リーディングやリスニング偏重の学習だと、1次試験は突破できても、2次試験でずたぼろになってしまいます。そもそも、いきなり与えられたテーマに関して2分間まとまった内容のスピーチをするというのは、日本語でも難しいことです。
まずは、世界のさまざまなことについて関心を持ち、それについていろいろな角度から考え論じる練習を常日頃からやっておく必要があります
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